私は迷いの中にいる

毎日眠気しかない謎の深海魚の一言日記

「410 Gone」を読んだ感想(まだ途中)

今日(2020/3/7)から技術書典8の応援祭が始まりました。

「410 Gone」は「Crab ink」さんというテストに関わる方々が発行している
テストに関するあれこれのエッセイ集です。この本が4冊目です。
(各本の内容は独立しています)
結構楽しみにしていたのでぽちりました。稚拙ながら感想を書きます。
 
なぜならば:今読んだ感想は時間が経てば変わってしまうので
最初に読んだときの感想を残して、時間によってどう感じるかの変化を楽しみたいため

■開発者とQAがともにつくるテスト(ブロッコリーさん)
モブプログラミングで開発の方とわちゃわちゃしながらテストするのはこんなに楽しいんだよ!という内容
…と受け止めましたが絶対意訳です。
テストが(主にプロダクトを作る側に)チェッキングとしか認識されないことを
「違うそうじゃない」と言っているようにみえました。
テストが開発側から他人事感をもって認識されるのがとても嫌なのだと思います。
私もそんな場面に遭遇したら悲しいです。
 
「ともにつくる」はデブサミのテーマでもありました。
このエッセイの内容は「開発とQAがどちらも一緒につくっている」意識を持つための手段として
モブプログラミングを使う、というものです。
なかでもテストの意味を「指摘」の形じゃなく「一緒に考えて気づける形にする」は良いなあと思いました。

何故テストするのかの発想の共有こそ当事者意識の共有に繋がりますし
「テストは丸ごと考えてもらったろ!」を防ぐことができますよね。
もし、私がいつの日か「テストと開発は別やねんでー」な悲しい場面に遭遇したらこの手法を活用したいです。

■おまえらがテストを嫌う理由(halspringさん)
このエッセイの内容は「テストが嫌いな人の言語化」でした(タイトルままですね)
テストが嫌いといっても複数の立場があって、コードを書く人がテスト嫌いなのと
テストする人がテスト嫌いなのとあって、どちらも網羅されていました。
コードを書く人がテスト嫌い…嫌いというか、必要性の感じ方が違うのは結構よく感じます。
ごく稀に自分で何かを作っているときも抜けに気づけないのでいわゆる作る側マインドトラップなのでしょう。
 
それはさておき、このエッセイは「こう嫌いならば」「こうすればいい」がセットになっていました。
テスト好きになってほしいマインドの裏に、テスト嫌いなのは悲しいマインドが滲み出る文。
悲しさというか、多分はるすぷさんは
テストを嫌いになる要因がはびこっていることを
解決しようとしないことに怒っている(怒っていると失望するの中間くらいな感じ)のかな、と感じました。
 
私はテストが好きかはよく解りません。嫌いではない気はします。
このエッセイを読んでいて一番苦しかったのは「変えられないことを嘆いていても何も始まりません」です。
私は自分自身について「変えられないことを嘆いている」になっていないか?何も変わろうとしていないのではないか、と思っています。
これを明示することで「そうじゃないよ」と言ってほしいとか、自分でその状態を許容しようとかではなく
自分の中の「このままじゃいけない感」が揺さぶられるので苦しいのです。
 
何に苦しんでいるか?
自分が嫌いではなくとも、はるすぷさんの上げた「嫌い」に該当するケースが周囲にあるからか。
プロセスの納得がいかないところに全力で立ち向かっている自信がないからか。どこかで諦めているからか。
勉強が足りていないから?着地するところが解らないから?
多分この苦しみをどうにかする答えは無く、私は私ではるすぷさんとは別の道を行かなければいけないのですが
どうあっても一歩一歩、こんがらがったことをほどいてくしかないのは間違いない。

…全部のエッセイの感想を書こうとするとすごい文字数になるのでまた今度にします。
(そもそもまだ全部読んでいない)
 
2020/3/11 23:00頃追記
■「なんで苦しいか」と「別の道を行く」が自分でもよく解らなかったので具体化しようと思いました。
1.なんで苦しいかをできるだけ具体化してみる
・テストが嫌いなことを責められるのが苦しい→違う。嫌いではないし。
・ぶっちゃけ方眼紙スクショペタペタですら、自分が目的を解って能動的にやるなら問題ないとすら思っている。
・「正解がない」はあるあるすぎて、考えて話し合ってなんとかするものではないかと思っている。(正解がないを嫌がっていると仕事にならない)
・テストを知らない→嫌いではないが知らないかもしれない、ここはちょっと苦しい。(つまりテストを知らないことが苦しい)
・なんでも自動化がやばい→自覚はあると思う(期待を全然抱いていない自信は無い)
・開発がすでにテストしているから確認十分でテストしたくない→私は開発ではなくテスターなので全く思わない
・戦略がない→ここはちょっと思い当たる気がする。テストを作るとき目的は考えるけれどプロダクト全体を包括的に考えられているかと言われると苦しい。
・巷に蔓延る(はびこる?)方眼紙の闇→ここは一番複雑に思う。苦しいというか。。
はるすぷさんは、テストは「新人にでもやらせておけば良いはずれ仕事」という扱いをやめれや、とおっしゃっていると思う。
私も同じような事を考えているような気がするのです、、が・・うまく言えない違いがあって
プロダクト側から見て、テストがド素人ができるような仕事か?といえば「?」だと思うのですが(多分これがはるすぷさんの言ってる内容)
新人さん側から「やりがいのある仕事か?」というならば「お、おう!」と言いたい感があります。
なんていうかな、入口は広く、でも噛み締めると味がでて、めっちゃ奥が深い、学びがいがある、テストってそんな仕事じゃないかな?
新人さんもやりがいを持っていけるんじゃないかな?と思うのです。
なので、、そうか、私は、新人さんにテストというお仕事に来て欲しいと思っているんですね。
・テストを好きになるために→ここが一番苦しい。
「変えられないことを嘆いて」「言い訳を作って自分だけでもできることをやらない」が自分そのものだから。
先日ふと思い立って自分がもやもやしたところをばーっと書き出してみて、解決案を考え、果たして
現実的に解決できるのか、と書き出してみたのですが全部無理で幻滅しました。
変えられない環境に甘んじている自分が苦しいのでしょう。
苦しいからどうするんだっていうと、もやもやーを出来るレベルに分解してとっかかるしかない。
(同じことを書いている気がする)

2.別の道を行かねばとは何だったのか
勢いで書いている感が否めません。
はるすぷさんに限らず、私はテストガチ勢に追いつけないなあと感じるところがいっぱいあるので
その周回遅れ感をもって「別の道」と言ったのだと思います。
追い付きたいのか?というと、多分そうではなく、私は私で自分のできる範囲をがんばりつつ
自分の持っているものを活かして、自分と同じくらい何も持っていない人と歩めれば、と思います。
行く道は単一ではなく人それぞれですね。(同じことを書いている気がする)