私は迷いの中にいる

毎日眠気しかない謎の深海魚の一言日記

お酒を飲みながらJasstの話を聞けるって控えめに言って最高ではないだろうか

大人のソフトウェアテスト雑談会いってきた

ひさしぶりに大人のソフトウェアテスト雑談会(通称 テストの街葛飾)いってきました。
今回は区長さんがJasst東海の再演をしてくれるとのことでこれはお得!

感想:たのしかった
ざっくばらんに話しながらLT聞けるのって想像以上に楽しかったです。
人数が10人ちょっとくらいだったので話しやすさがあるのですね。。
個人的には、聞いたときの反応を伝えられるのが良かったです。
いつも拍手や反応を伝えられないのがもどかしいので。

※私の解釈違いや聞き間違いがあるかもしれないのでここからは話半分で

はじめての要求分析・要件定義

よわよわテスト→神がいなくなる→プロセスを…再構成する!の話です(超意訳
よわよわテストの話を伺ったときの「あー、あるなあ」感のすごさは筆舌に尽くしがたいです。
テストのアーキテクチャを、プロセスを何で分けていくかといったら
悲しい歴史(テスト精度のやばさや根性論やひどいタイミングで出るバグ)の繰り返しを避けるためですよね。
ここにいつも立ち戻らなければ。
テスト要求分析の「開発者のくせ」は、その発想がなかったのでおおっと思いました。
そしてテストのプロセスの細分化だけではなく、テストの枠を飛び越えて、、開発に関わっていく!この姿勢に感心しました。
感心しましたというか、開発速度がこれからどんどん上がっていくのなら
必然的にこうならない(テストがテストの工程だけに留まるのではなく、開発早期から関わる)といけないのでは、ということを結構末端な自分でもひしひし感じています。
テストプロセスを体系立てて考えること、及びテストと開発の関わり方についてとても参考になるお話でした。

「新人にテスト」という安直さに「イラッ」としたけど冷静になって新人研修で探索的テストをやってみた

こんな風に見守られながら育っていく新人さんは果報者だ。。!
おおひらさんの新人さんを尊重する姿勢に「いい先輩だなあ」と思いました。
人が良く育っていくには「観測」と「フィードバック」が必要だと思っています。
たまに新しく入った人に特に理由は説明せずテストを実施させたりすることが、、あるかな?
あったとしたらですね、その人は高確率でテストを「作業感の強い」「やりがいの無い」仕事と認識すると思うのです。
おおひらさんは新人さんにリグレッションテストを実施してもらったうえでどう考えたかなどを聞き取って
思考の言語化をされていたので、ここで考えを言語化することによって「テスト」は「考えること」という感覚が芽生えると思うんです。
そうすると、次に探索テストなんかをやるときに思考を手繰る感覚があって楽しいのではないかと!
そういう意味ではおおひらさんがおっしゃっていた導入は理想形だと思いました。
自分がもし新人さんを育てるという場面に遭遇したらこの戦法を思い出すことにします。
人が育っていくのを見るのって楽しいですよね。ぴよぴよ

モダンテスティング7つの原則

この話もおもしろかった!
私は不勉強が服を着て歩いている人間なので「モダンテスティング」という言葉自体ピンときていません。
マークさんの話を聞くにつけ、品質を考えるならテストの枠を飛び越えようぜ!ということなのかなと思いました。
テストの中だけに留まらずチーム(プロダクトのチーム?)を巻き込んで考えるような・・
7つ目の原則の

We expand testing abilities and knowhow across the team; understanding that this may reduce (or eliminate) the need for a dedicated testing specialist.

が、聞いていて印象的でした。

・私たちはテスト能力とノウハウをチーム全体に広める。
・これは専用のテストスペシャリストの必要性を減らす(または排除する)可能性があることを理解する必要がある。

テストの考え方をチーム全体に溶け込ませて、テスト選任の人はいずれいらなくなるようにしようね!という話。
テストにかかる時間を考えるならば、テストがどーんと巨大な工程として横たわるのが無くなるのは理想形だと思います。

現在自社開発で動いている人々はこの流れに乗っていくのではないのかなーと想像した上で
自分のようなテスト専門な仕事をしている人や、テストを外注に出している企業はどうしていくのが理想なのかと思いを馳せました。
私自身は、自分の現状の仕事が無くなること(=テストが1つの工程として分かれずに他工程とシームレスになる)ことによって
開発がより幸せに進むならそれでも良いんじゃないかなと思っています。
ただ漠然とそれが良いといってもすぐにはできない。
今混沌としていて何も整頓されていないノウハウをテストチームの外に根付かせても良いことはないので
自分が「テストを手放すため」にできることと言ったらまず
「テストという仕事をいつか自分が手放してもカオス化しないように整頓するスキルを身に着ける」
そこが第一歩と思いました。

結局、何かを良くするためには、混沌のままにしないことに行き着くな、そして地道にやってかないとな
と改めて思い直してぐびぐび飲んだ楽しい雑談会でした!!