私は迷いの中にいる

毎日眠気しかない謎の深海魚の一言日記

JaSST'22東北聴いてよかったなあ

■JaSST’22東北にオンラインで参加した
今日はJaSST'22東北にオンラインで参加していた。
参加のモチベーションは先日書いた通りテスコンで四苦八苦して自分何も分かっていないなあを痛感したため。

テーマは「テスト自動化その前に」「テスト自動化アンチパターン
自動化ツールの具体的な話ではなく、自動化のために必要なこととは、が全般的なテーマだった。

感想は聴いて良かった。
全部は飲み込めている自信は全く無し。

基調講演の、テストピラミッドの話、
UI、Integration、Unitの単位、及び実例でUIテスト(ブラウザの操作)、ブラウザの裏の通信、通信無しでデータ単体の検索速度
で実例を示してくれたのが恐ろしく分かりやすかった。
自動テストの範囲が小さいほうが実行速度が速い、実行速度が早ければリグレッション(再確認)が早い。
実際のところこれをするには、UnitテストとUIテストを実施しているところが断絶していたりすると無理だと思う。
でも、早く確認できた方がいいはどの立場においても理に適っているので、時間がかかってもこの形(テストピラミッド、Unitが一番多くてUIが一番少ない)
を目指していった方が良いのだなあと思った。

今回のカンファレンス全般なのだけど、自動化の検討は狭い範囲ではできない、というのがテーマにあったと思う。
それは技術的にもそうだし、組織的にもそう。
アーキテクチャを考えなければうまい自動化範囲が選べず、組織を巻き込まず狭い範囲ではテスト自動化は成らない。
(環境用意にインフラが必要だし、予算確保は意思決定層が必要。テストのスコープを考えれば開発を巻き込むことも必要で、狭い範囲ではできない)

とはいえ、試すのは小さくみたいな。
構造や導入を考えるときは大きく、試すのは小さく、そして継続して試せる環境を。
目標設定はしっかりと、、と、やはり耳が痛くなるような内容でしたが、聞いて良かった。

事例紹介は3つともよかった。
楽天さんの話の3つのISSUEに当たった時とその解決法。
特に、再実行するとエラーになるテストの確認に時間がかかる、、というのとその解決方法の話は参考になった。
自動化したときのエラーの確認はつらみにあふれてるので。
でも、その話をしている時にどこかで読んだ、環境を安定させるという根本解決も必要なんじゃ?も確かになーと思った。
何よりも、楽天さんの話はちゃんと状況を測ってその対応をとっているのが良いと思った。

LineFukuokaさんの話。
これは、、話よりも、自動化成功の例よりもなによりも最後の言葉
「最大のリスクはリスクをとらないこと」
「チャレンジをしない場合自分、ビジネス、すべての成長機会を逃していることがある」
「未来を変えられるのは課題を感じているあなただけ」
これが沁みすぎて何も言えなくなった。

Mobility Technologiesさんの話。
このような発表の場が初めてとは思えないくらい素晴らしかった。
多分、失敗談から試行錯誤の段階と小さく始める事を体験談で書いてたのが良かったんだと思う。
ここでも、小さく始めることの大事さと共に目的を定める事の大事さを言っていた。
この話は自動化をすることによってカバレッジなどみえるようになってきたということだったから
自動化に必要なアーキテクチャを整頓するにつれ、それが見えるようになったのかなあと思う。

ワークショップのゲームブック、、おもしろかったーー
公開されるようなので楽しみ。
全体的に理解がある組織だなあとみてて思ったけど、選択肢を選ぶことでテスト自動化(を導入するとき)に潜む罠が
張り巡らされててそれを学習できるのが秀逸だと思った。
間違いの選択肢の方があるあるすぎて悲しくなったのは秘密。
自動化が、組織単位でやらないとね、というのも自然に学べてよかった。
(ストーリーを見ていると特定のロールでは完結していないので)

スポンサーセッション。
事例を話してくれたSHIFTさんとヒューマンクレストさんが良かった。
SHIFTさんのセッションも、自動化の失敗事例に触れていて、保守性が悪い自動化テストの話をしていた。
今回、何度かフィージビリティという言葉が出てきたけど
実現可能性、ほんとにだいじだとおもう。

ヒューマンクレストさん。
自動化の失敗の細分化がすごかった。こういう分析力が欲しい。
分析は対策への第一歩だ。。

ベリサーブさんのノウハウ共有も良かった。
多分第三者検証会社はこういうノウハウ共有のシステムが必要だと思う。

招待講演。
情報の密度がすごすぎて、理解が追い付いてる自信がない。
けれど、妥当な目標設定が大事なこと
より有用な目的を達成するにはスコープを広く持つことが大事なこと
有用な自動化をするのにはアーキテクチャも大事なこと
(それに付随してそれをするには開発力が必要なこと)
…沢山あり過ぎて、やはり落とし込めません。理解しきれたとも言えない。
でも、目的を小さく場当たり的にするのは多分違うなあというのが何となくわかったかもしれないです、。。
理解不足がすごすぎるので、時間をかけてじっくり読み込もうと思います。

文はまとまってませんが参加したことでいくらかの勇気をもらえたり
いくらか目からうろこが落ちたり、、とにかく参加してよかった、が今の感想です。
開催してくれた方々に感謝します。